小説『仮面病棟』のレビュー!サスペンス好きは要チェックです

ザッキーです。年明けたなう。 

 

今回は小説『仮面病棟』を読んでおもしろかったのでレビューします!もちろんネタバレは無しで。 

 

「なんか面白い小説ないかなー」って探し回ってるあなたにこの一冊をおすすめします。Let’s have a great time!!  

  

著者は?

この小説を書いているのは「知念実希人さん」です。 

知念実希人。沖縄生まれ。日本慈恵医科大学卒。現役の内科医。東京在住。日本内科学会認定医。

処女作である「誰がための刃 レゾンデートル」で、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞

シリーズ累計100万部突破(2019年12月31日現在) 

 

医師の顔を持ちながら小説家としても活躍する、新進気鋭の注目作家です。 

 

 

大きな見所 

ここからは『仮面病棟』の見所を3つご紹介。 

 

1.細かい伏線が一気に回収されていくラスト数十ページ 

まさに痛快でした。 

 

ストーリーが展開されていく中、徐々につながっていく伏線。でも、頭にかかった霧が晴れない。これか、いやこれか、と考えを巡らせても、どうしても「何か」が欠けていて答えに辿り着けない。こういうことなんじゃないか…!と確信を得て、読みすすめていくとまた新たな展開が待っている。そんな好奇心をはらんだ苛立ちを感じながら、この小説は終わりにむけて秒針を刻みつづけます。 

真相に近づけそうでたどり着かない。

そんなじれったい矛盾が、じぶんでも驚くほど快感で。

そんな矛盾が、ラストに近づくにつれ、急速に真相へむけ加速していく。 

  

次の展開が気になりすぎて、きづけば一日で読み終えていました。 

 

 

2.ありそうで怖いリアルな設定 

これはネタバレになっちゃいそうなので伏せますが、設定がリアルすぎます。いや、非現実的なんですけど、書いているのが『現役の内科医』なので、妙に現実味を帯びてしまうんですよね。 

作中に出てくる専門用語や、豊富な医療知識が、ぼくたち読者の「不安」をよりいっそう掻き立てます。そうして気づいたときには、どっぷりと”知念ワールド”に閉じ込められている。  

 

普段なら考えつかない、医療の闇。 

そんな「死角」を想像させられるのは、内科医としての顔をもつ知念実希人ならでは。ミステリー小説好きの好奇心をガリガリとひっかきまわします。 

 

難解すぎる!ってほどではないので、ミステリー小説デビューにもうってつけだと思いました。

  

  

3.極限化で浮かび上がる人間の本性 

閉鎖病棟×人質」という極限下におかれた人間は、どうなるのか? 

保身に走るのか、解決に動くのか、それとも…

この小説は人間の弱さと同時に、否定することのできない『美しさ』を教えてくれます。 

この本からは、お前が一番大切にしているものは何だ?と問いかけられている気がします。  

 

もちろん、読む人によって異なる受け取りかたになるはずです。

ぼくの感想は必要ありませんね。

一言だけ言うならば、、、 

 

 

今すぐ読め 

  

この感情を早く皆さんと共有したいです。

一日あれば読める作品なので、ぜひあなたも当事者になってみませんか? 

 

 

映画化された件について

この小説、映画化されますね。(2020年3月6日全国ロードショー予定) 

 

ワーナー ブラザース 公式チャンネルより

予告編を見る限り、ところどころ、いや大きく原作とは異なるストーリー展開になっている気もします。 

 

ただ、ぼくは原作を読んだうえで、映画もみてみようと思っていて。

というのも、原作が最高だったのでみるのに気後れしちゃうのが本音なんですけど、その上でどれだけ「映像」としてストーリーが展開されていくのか、それこそ圧倒的に興味があるんです。 

 

原作では、何度も読むのを止めて思考する時間がありました。閉じこめられた人質と同様の恐怖を感じながら。ぼくもそうしましたし、次の展開をあれこれ予想しつつ、それが見事に裏切られていく痛快さに胸を震わせるのがミステリー小説の醍醐味だよな、と。

でも、映画ではその思考時間が圧倒的に短い。

監督、そして役者の腕の見せ所だと思います。 

 

主役を演じるのは「坂口健太郎」「永野芽郁」の強力タッグ。

これが映画としてどう転ぶのか?

原作にはやはり劣るのか。それとも… 

 

また一つ楽しみができました。 

2020年、オリンピックに仮面病棟にと楽しいことが多そうでワクワクしますね。 

 

そんな仮面病棟レビューでした。 

小説最高!!  

    

 

小話  

 

そもそも仮面病棟に興味をもったのは、映画主題歌を歌うのがUVERworldだったからなんですよね。 

皆さんご存知(?)のとおり、ぼくは生粋のウーバーファンです。14歳だった不安定なぼくに道を示してくれた師匠のような存在で、いま追いかけてる夢も、いまの仕事も、すべてウーバーに出会ったから見つけられたものなんです。 

 

そんなウーバーが主題歌を歌う小説、きっとメンバー1の読書家であるTAKUYA∞さんも、原作を読んでから依頼にたいして首を縦に振ったはず。

だからこそ、どんな小説か気になって。

それが始まりです。 

 

ウーバーと仮面病棟の共通点は、 

「今見ているものだけが答えではない」 

ということ。 

 

UVERworld、ぼくを仮面病棟に、知念実希人さんに、出会わせてくれてありがとう。

ぼくはこれから知念実希人さんの処女作「レゾンデードル 誰がための刃」を読んできます。もう完全に知念ワールドの住人です。はじめにも書いたように、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を取った作品でもあるので、また読み終えたらレビューします。

楽しみにしていてくださいね。 

 

 

感想

じつはこの小説を読む途中、ショッキングな出来事がありました。 

それが、両親の離婚です。  

関係性は、何年も前から、蜘蛛の糸みたいな簡単に切れてしまうような状態だったんですけど、それでも何とか「家族」としてそこに存在していた。

でも、一通の手紙によってそれが終わったことを知らされました。

ぼくは「別れたいならさっさと別れなさいよ」で一貫した態度だったんですけど、いざ戸籍から身内が抜けることの本当の辛さを知りませんでした。 

ぼくは激しく動揺してしまって。 

 

なにが本音で、どこにぶつけていいのか分からない怒り、悲しみ、これからどこが「ウチ」なのか分からない戸惑い…

そんな重すぎる荷物を一人で背負い込んで、気づいたら涙が止まらなくなっていました。

頭の中に、過去の楽しかったころの思い出がかけ巡り、その後に「どうして」がついてくる。

考えるのをやめたくてもやめられない。なにをするにもマイナス思考になってしまう。 

そんなときに読み始めたのが、先日買っておいた『仮面病棟』でした。

最初はただ文字を追っているだけでしたが、次第にストーリーへ引き込まれていって…

読み終えたら、いま自分が置かれている状況を冷静に見ようとしているぼくがいました。

きっと、これからもパニックにおちいることもあるはず。

それでも、そんな時にはミステリー小説を読もう。そうすれば、別の思考で満たされて、読む前よりも冷静に、そしていくらか前向きに課題にとりくめるはずだから。

そんな教訓をくれた思い出深い一冊になりました。

ありがとう。

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