道端で寝てるサラリーマンをバカにしてるやつ、明日は我が身だぞ?

 

「いいから言った通りやれ」

そう言われて育ってきた。 

 

最寄りのバス停まで徒歩1時間かかる愛媛の田舎、それが僕の地元だ。 

狭いコミュニティ。そこでは地域の大人、学校の先生が言うことはとにかく正だ。 

納得できないことも、ある程度飲み込んで生きてきた。 

 

そんな僕が『常識は多数決で作られる』ことを知ったのは、20歳の頃だった。

ぼくは愛知県の某企業に就職した。

会社には万単位の人が溢れていて、その8割が疲れきっているように見えた。 

 

なんでだろう?お金も沢山もらっていて、休みもあるはずなのに。もっと幸せなのでは? 

 

そう思っていたのだが、いざ入ってみて合点がいった。そう

非効率すぎるムダなルールがありすぎた」のだ。これじゃ疲れて当然だ。

例えば

金曜の昼一に行われる『全体昼礼』 

なにをするかと思えば 

  • 週末に行われる運動会のお知らせ
  • 社長が発した言葉の焼き増し
  • 会社の業績、、、

全てメールで済む。 

そこに数百人単位の社員が集まり、30分程話を聞く。というか聞いているフリをする。みんなアフターファイブの事で頭がいっぱいだから。 

もちろん参加は「強制」だ。  

 

やめればいいのに。シンプルにそう思うし、そう言うし、改善案を提案してみるのだが、中々変わらないものだ。

これは氷山の一角。全部出せば本3冊は書ける。

そう、効率が悪すぎるのだ。

そして、それが『常態化』してしまっている。

今回の論点はここだ。 

  

根性論のダークサイド 

根性論にはダークサイドがある。 

それは、やらなくていい事までやってしまう事だ。 

 

100ある仕事を一から根性で終わらせるのが美徳にされがちだが、『目的』を達成できるならどんな方法でもいい。

例えば

  1. 12時間働いて100ある仕事を全て終わらせる
  2. 4時間しか働かないが、全体の80%をロスカットして残り20%を終わらせる 

どちらも成果は同じだ。

ただ、現状では前者のやり方が採用されやすい。分かりやすいし、働いてる“感”が出るからだ。 

 

道端で寝ているサラリーマンを見ると、心からお疲れ様でした、と思う。 

一方で、思考停止してがむしゃら人間を作り出している企業側の体制に疑問を感じる。 

いいのか、本当に? 

 

全ての仕事の必要性を論理的に説明できるだろうか? 

僕が見てきた限り、集団意識で「なんとなく」残っている古い慣習があるように思えてならない。というか沢山ある。 

  

心理学の観点から見てみる 

 

ここで心理学の観点から考えてみる。 

  1. 人は多数決に弱い 
  2. 悪い慣習ほど守られやすい
  3. 人は地位が高い人の意見に従いやすい

そう、人間はこの3つの特性をかかえている。なので、一度できたへんてこなルールは中々消えない。  

 

じゃあ、どうすればいいのか?

『自分の頭で考える』こと。そして、『仲間を作る』ことだ。

なんでやるの?やる必要はあるの?今がベストなの?あるならこの方法がいいの?

そう考えることが、回り回って自分を助けることになる。結果的に仕事量が減って、時間が生まれるからだ。  

  

スタンフォード監獄実験 

みなさんは、スタンフォード監獄実験をご存知だろうか?  

1971年にスタンフォード大学心理学部で行われた「人は与えられた役割に忠実になる」ことを証明しようとした、有名な「やばい」実験だ。  

 

端的に話すと 

  • 普通の大学生70人を新聞広告などで募集 
  • うち21人を最初の実験に参加させる
  • 11人を『囚人役』に、10人を『看守役』に設定 
  • 自分本来の「役割」を全うするように指示 

すると、囚人はより囚人らしく、看守役はより看守らしく振舞うようになった。 

  

『独房への閉じ込め』や『バケツへの排便指示』など、看守側からの扱いが酷くなるにつれ、囚人役から脱走するものや、実験の中止を求めるものが出てくる。 

しかし、実験のリアリティに引き込まれた発案者はそのまま続行。  

 

最終的には、禁じられていた暴力が囚人役に対して行われたことで、6日目で強制終了になった。。 

参考記事:Wikipedia『スタンフォード監獄実験』  

  

ここから分かることは、二つ 

  1. 立場が人の人格を作る 
  2. そして、立場の強い者の言うことに人は従いやすい 

だ。 

会社に置き換えると、看守は「上司」に当たる。 

つまり、自分が平社員であり、上司の下にいると言う意識を持っていると、上司の言うことは絶対になる。  

 

結果、無意味なルールや過剰な要求でも受け入れてしまい、オーバーワークに陥ってしまうのだ。  

 

できることはあるのか? 

ある。それは、心の中で「上下関係を作らない」ことだ。相手が上だと思わなければ、正常な思考が働く。まずは、この姿勢が必要だ。 

 

ただ、いくら正論を語ったところで、人間は多数派の意見に流れやすい。そこで、次に『仲間を作る』ことが大事になってくる。

いくら正論を語っても、99:1の構図だと通らないからだ。  

  

仲間を作ろう 

 

会社員の人は、自分の会社にムダなルールが多くあることに疲弊しているだろう。どこにでもあるものだ。  

変えていく為には、自分と同じ想いを持った仲間を少しずつ増やして行くこと。 

 

先程も言った通り、心理学的にみても人間は多数決に弱い。つまり、2項対立の比率をやわらげていけば、少しずつ常識が崩れていくのだ。 

99:1を、80:20、66:34、という風に。

とはいえ確かに簡単なことでは無い。僕も長らく集団に属していたから分かる。 

  

「どうせ言っても変わらないから」が続くと、人間は変えるアクションさえ起こさなくなる。心理学では『学習性無力感』なんていう。 

関連記事:【心理学】学習性無力感とは?失われた自信を取りもどそう!

サーカスのライオンが逃げ出さない原理も一緒で、幼い頃から「お前は逃げられない」と無力感を植え付けられ続けると、脱獄意志が奪われるのだ。だから逃げない。 

本気出せば、ショーの最中に逃げられるんだけどね。 

  

でも、そう。逃げられるんだ、本当は。ライオンは逃げられる。

ぼくたち人間も、ルールは変えていけるんだ。

その事を知っておいてほしい。

多数決で決まるなら、こちらが多数派になればいいだけの話だ。 

その為に、仲間を増やそう。  

 

仲間を増やした後は? 

仲間が増えて、職場に違った空気が流れ始めると上司も「おや?」と思い始める。 

次第に「こっちが少数意見なのか?」と思わせることができたら、ほぼ成功だ。 

 

後は、仲間全員の意見を一つにまとめ、『多数派として』伝えるといい。 

ただ、大企業のように人が多い場合、本当に骨が折れるだろう。 

それに、なかなか変わらないことにイライラもするし、結果変わらないなんてこともある。 

悔しいが、それも事実だ。 

 

だが、戦う前から諦めないでほしい。頑張れば変えられることもあるのだから、やってみる価値はある。 

 

もし少しでも働きにくい、生きにくいと思っているなら、是非仲間と共に声をあげてほしい。 

それが、改革への第一歩なのだから。 

   

 

まとめ

働きやすい職場に変えていくためにやる3つの事をまとめると 

  1. 自分の頭で考える
  2. 心の中で上下関係を作らない
  3. 仲間を作る 

この3つだ。  

きっと、あなたと同じことを考えている人は沢山いるはずだから。 

見切りをつける前に、少しだけ抗ってみるのも、悪くないのではないだろうか?  

 

もしそうなら、僕は心から応援する。 

僕が、そうであったように。 

  

 

最後に

働き方改革が叫ばれているが、本当に働きやすくなった職場がどれだけあるだろう?  

もちろん、考えすぎてしまっては新しい事にチャレンジできなくなる可能性もある。要はバランスだ。 

 

ただ、なんでも「ルールだから」と無条件で従っていては、いつまでも自分の時間が生まれない。 

だからこそ、自分の頭で考えて言葉にする、口から出す、行動して変えていくことが大事だと強く思う。 

一人で戦わず、仲間と戦おう。 

 

道端で寝ているサラリーマンは、「明日は我が身だ」と教えてくれている。 

僕も、自分で考えることをやめずに、より人間らしい生き方が社会に充満するように動いていきたい。 

 

みなさんの毎日に、平穏が訪れますように。 

 

終わり。

  

そうだ。『人は多数決に流れやすい』を論理的に説明している面白い書籍があるので、あわせて紹介しておく。 

created by Rinker
¥1,620 (2019/08/24 00:47:17時点 楽天市場調べ-詳細)

これだ。 

人間には3種類ある。凡人、秀才、そして天才だ」 

そんな具合に始まるのだが、この3タイプはそれぞれ『判断基準』が違う。 

凡人は「共感」

秀才は「再現性」

天才は「」 

中でも世の中のほとんどは凡人だ。だから多数決に流れる。 

そんな凡人が、『天才を殺してしまっている』と…。 

 

「なんで論理的に正しいことを言ってるのに通らないんだ!」 

「これが普通なんておかしい!」 

そう悩んでいる人はぜひ手にとってほしい。きっと、あなたが進むべき道を示してくれるだろう。 

 

関連記事①:100冊以上の自己啓発本を読んできた僕がオススメする『本当にオススメの自己啓発本』ベスト5!

関連記事②:【退職したい人必見】めんどくさい『引き留め面談』で必ず聞かれる5つの質問とは?

最新情報をチェックしよう!