バルセロナに旅したら価値観がぶっ壊れて、そのまま退職届を出した話

 

2017.07.04 晴れ 

僕は4年3ヶ月勤めたオフィスに別れを告げた。 

いわゆる大企業をやめるキッカケになったのは、たまたま訪れた『バルセロナ』への一人旅だった。 

    

日本から出てみたい

20歳。僕は、世界的に有名な某自動車メーカーに就職した。14歳から憧れていた会社だ。

専門学校で自動車整備を学んでいたので、仕事は本当に楽しかった。毎日が学びの連続で、必死についていく自分が誇らしくもあった。 

 

…ただ、職場環境が絶望的に荒れていて、次第に会社に行くのが苦痛になっていた。 

2年目。気づけば、仕事が嫌いになる一歩手前に来ていることに気づいて、どうすればいいのか分からなくなっていた。。 

 

そして、日本という枠から一度出てみたくなって、スペインはバルセロナに一人旅に出た。  

会社員2年目の夏季連休だ。暑い。半袖にバックパックを背負い、キョドッているのが悟られないようにイヤホンでUVERworldを聴いた。 

  

何でスペインかというと、高校の頃テレビで見た『サグラダ・ファミリア』に圧倒されたから。どうせなら、観光もしてみようと思い立ったのだ。 

サグラダファミリアすごかたお  phpto by わい

行ってみて、驚いた。サグラダ・ファミリアもすごかったのだが、何より驚いたのは生き方の違いだ。僕が当たり前にしてきた「和」を重んじる姿勢は、スペインでは何の役にも立たなかった。 

話していても寡黙だと相手にされない。なんなら、怪しまれる。「何考えてんだ、こいつ」ってな具合に。 

 

空気を読むって概念がすでに存在しなかった。  

 

スペインで出会った旅人はとにかく「自分軸」で判断するのだ。今何がしたいのか。何を食べたいのか。どう思っているのか。なぜそう思うのか。そして、自分はどんな人間なのか。 

全て、自分の言葉で言うことができた。 

それが、僕の中では衝撃だったのだ。   

 

日本人は、自分の意見を自分の言葉で言えるだろうか?   

 

 

「電気くらい自分で点けんしゃい!」

印象深いエピソードがある。 

バルセロナで滞在していた6人部屋のホステルで、モロッコ人のオッドマンという旅人と相部屋になった。歳は32歳くらい。身長185cmほどで日焼けした肌に天然パーマが印象的だった。 

お互い自己紹介する。「日本から来た一真です。カズマって呼んでね」「オーケー。俺はオッドマンだ」そんな感じで。 

その日は何もせずに寝た。 

 

次の日、オッドマンは「電気をつけてくれ」と寝ぼけながらつぶやいていた。僕も寝ていたのだが、どうやら僕の名前を呼んでいる。 

「へい、ジャパン」「ジャパン、電気をつけてくれ」 

…… 

え、おれのこと? 

(二段ベッドの上から顔をにゅっと出して来て) 

「へいジャパン、電気つけてくれ」 

 

…ジャパンだけどな!? 

確かにジャパンだけど、昨日の今日で、ええ!! 

カズマどこ行ってん!

ほんで自分で点けなさいよ、電気くらい! 

……。  

とはいえずに、笑顔で「オーケー!」といってベッドから起き上がり、電気を点けた。  

「サンキュー」とくぐもった声が聞こえた5秒後、またいびきが聞こえてきた。 

僕の目はギンギンに冴えた。 

…。  

 

日本人は、あまりこういった感情を表に出すのが得意な方ではない気がする。 

またグルグル考える。 

大事なことって、結局何なの? 

和とか思いやりとか、大事だけど…それで自分を殺してしまうのは果たして正解なのか?あーもう、わからん! 

旅中、ふとした瞬間にそう考え込んでしまう。街歩きをしていても、気づいたらベンチに腰を下ろし、物思いにふけっている自分がいた。  

   

 

「スミ」が入ったタクシー運転手

こんなエピソードもある。 

“個タク(個人タクシー)はボラれるので、国営タクシーに乗るように” 

スペイン旅について調べていると、何度となくそう忠告されていた。 

怖いし、もちろん国営タクシーに乗る。手を挙げると、笑顔で止まってくれた。 

「どこ行くんだ?(ニコニコ)」「サグラダファミーリャ!(お願いします)」「オーケー!」そう言って走り出した運転手の体には、がっつり刺青が入っていた。タトゥーではなく刺青が。ワロタ。 

ついでに片手で運転してる。電話してる。楽しそうに。 

…….。 

 

また、考える。 

他人の目って、何? 

思いやりって、こっちが決めるものなのか? 

正直、タクシーの運ちゃんを見ても、僕は不快に感じなかった。むしろ、長年付き合いのある友人の自宅にいるような妙な安心感さえ抱いた。 

日本のタクシーは、正直肩が凝る。 

無言で、かと思えば急に話掛けてくる。黙ったと思えばナビを使わずに道聞いてくる。 

その点、完全に放任主義のスペイン個タクは居心地が良かった。 

 

日本でそんなことしてると、会社にクレームが入って、ツイッターで炎上して、なんならニュースに取り上げられたりするんだろうか…とか考える。 

  

以前読んだ「いじめ」についての本に書いてあったが、日本人はそもそも協調性を重んじやすい遺伝子構造をしているらしい。脳内のセロトニン(安心ホルモン)が他国に比べて少ないので、慎重になるんだそうな。  

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いじめが起きる原理も、集団から「異物」を排除するのが目的らしい。。 

 

それを認めた上で、、、  

思いやりとか、和とか、それって自分が決めるものなんだっけ? 

相手が決めるものじゃなかった? 

一方的に持ってる思いやりなんて、相手からしたらただの迷惑かもしれないじゃんね。  

 

…そう考えると、僕が自分の意見を言おうが言うまいが、どう感じるかは「相手次第」だってことに気づいた。 

気を遣わないスペイン個タクに居心地の良さを感じたように、たとえ「常識」から外れることでも、感じ方は相手次第。  

 

だったら、常識なんて役に立たないんじゃね…。 

  

  

言いたいことを言う

そうして帰国後。僕の生き方は変わった。 

まず、遠慮なく自分の意見を言うようになった。 

大企業みたいなデカイ組織だと、必ず自分の意見を持たない幽霊社員であふれかえる。いや、思っていることはあるのかもしれない。それでも、口から言葉にして出さないと、それは考えてないのと一緒だ。  

  

僕は、それが怖かった。 

自分が周りと同化して行くのが、怖かったのだ。21歳だから、若いと言われるとそれまでなんだけど。ちなみに26歳の今でも同じことを考えている。笑 

  

でも、自分の意見を言い始めて全てが変わった。  

初めは相手にされなかったし、されても揚げ足を取られて恥をかく。それでも自分の未熟さに苛立ちながら、必ず発言した。緊張でケツの穴がしまる。胃が痛い。なんで睨まれてるんだろう。。。 

それでも、意見を言い続けると必ず『理解者』が現れる。 

僕も、例外ではなかった。 

一人、二人と僕の味方をしてくれる人が現れ始めたのだ。  

 

嬉しい驚きだった。 

気を遣って黙っていたあの頃、僕はひとりぼっちだった。 

今思えば、何を考えているのか分からないのだから、当然だ。支援しようがない。 

似たように発言しない人が、僕に寄って来た。

それでも、勇気を持って発言してみて、傷つくこと以上に大きな自信を手に入れた。僕は、自分の意見を言っていいんだ。 

もっと、考えを言葉にして出していこう。 

思ったことは、相手に伝えよう。 

相手がどう感じるかは、相手次第だから。 

と。 

  

 

外に出よう

もはや、日本人、とかスペイン人、と大きく括るのは限界がある。 

どこの組織にだって、相性の悪い正反対の人間はいるものだろう。 

 

でも、それでいいのだ。 

価値観が違う、だから面白いのだ。 

 

違いが怖い?同じ人間なんていない。 

どう思われるか怖い?本音なんて、一生分かりはしない。相手にしか本当の気持ちはわからないのだから。 

 

だったら、もう自分を隠してバランスをとることだけが正解ではないのでは? 

相手への想像力を働かせた上で、あなたはあなたの思っていることを口に出していいのだ。 

たとえ衝突したとしても、どうなるかは誰にも分からないんだから。 

なら、自分を殺して生きるなんて損だ。 

もったいない。あなたが気を遣って生きても、みんなが同じように受け取るわけじゃないんだから。 

 

自分を出せ。自分の言葉で表現しろ。 

あなたは、あなたのままでいればいい。  

 

あなたは、あなたの信じた人生を歩めばいい。 

  

——–

バルセロナ、本当に素敵な街だった。 

ちなみに、バルセロナで泊まったホステルは『アルバレダユースホステル』だった。結構人気らしい。確かにめっちゃ快適だった。  

1Fでは、パーリーピーポーがパーリーしてたよ

ちなみにチェックアウト時、餞別としてオーナーが数ユーロくれて泣きそうになった。異国の地での優しさって、本当にいつまでも忘れないものなんだなあ。 

…ただ、その数ユーロ、道に寝ていたホームレスに渡してしまった。  

 

その後も、またグルグル考える。

「いや、あれはおれに対してくれたものなのに、ホームレスにあげるのは果たして…」 

「おれが使いたいように使っていいのか」 

「オーナーの意図は汲めているのか…」 

悩みは尽きない。笑  

  

 

旅に出よう

一人旅は、自分の中に新しい世界を描いてくれる。 

日本で考えて分からないことは、日本では分からない。 

ただ、外から眺めてみるといかに自分が狭い世界で生きていたのか思い知らされるね。 

もし、いま何かに悩んでいるなら、思い切って海外に飛び出してみてはどうだろう? 

 

それが、あなたの価値観を根底から覆す旅になるかもしれないよ。 

 

あ、そんなこんなで自分に素直になったら「やりたいこと」が山ほど見つかったので、退職届出しました。 

スペイン一人旅、行ってよかった。 

 

また行こうっと!  

 

みんなも、悩んだら海外に旅してみてはどうでしょう? 

思ったより刺激的な経験ができるかもよ?   

  

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この記事が、みなさんの人生の転機になりますように! 

では。  

  

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